バイト,先輩,好き

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バイトの先輩を好きになったことはありますか？

バイトで恋をすると、毎日の仕事場も急に楽しくなりますよね！

でも、「失敗を見られたくない」「良いところを見て欲しい」という気持ちからついつい力が入ってしまい、余計な失敗をすることもあります。


今から紹介するコは、バイト先の先輩を好きになり、結局失恋してしまったものの良い思い出として充実した日々を過ごしています。


彼女の体験談を基に、同じ職場だからこそある失敗や恋心を含めて一緒に見ていきましょう！

避けてばかりでは関係が壊れる

バイトを始めた彼女は、5歳年上の社員を苦手に感じていました。


彼は皆と笑顔で話す少しおちゃらけた性格で、いつもはムードメーカーみたいな存在だったようですが、彼女にだけは指導係ということもあり厳しかったようです。


苦手意識が働くと、どうしてもスムーズにコミュニケーションをとることが難しくなります。


ただでさえ苦手なのに仕事の指導で色々言われるのが嫌で、彼がいない日のシフトばかりいれる等、あからさまに分かるような避け方をしていたそうです。


ある日、彼に呼び出された彼女はいきなり怒られてしまいました。


「俺のこと嫌みたいだから、もう指導しないけど」


とすごく冷たい目で言われて初めて、彼女は自分のしたことの重大さに気付いたと言っていました。

名誉挽回！とにかく頑張る！

翌日からは、なるべくその彼がいる時にシフトを合わせて出勤するようにして仲直りしようと努力しましたが、やはり褒めてもらえることは無く、彼女は忙しい休日にも関わらずミスをしてしまいました。


「いい加減にしろ！！！！」


と机を叩かれて怒鳴られてしまい、一生懸命やってもなかなか出来ない悔しさと初めての怒鳴り声に掃除用具のロッカーで隠れて泣いていたそうです。


それからは何となく気まずくなってしまい、彼女が仕事をしていても、ただため息をついてその場を去るだけの日が続きました。


あんなに怒られるのが嫌だったのに、いざ怒られることすらなくなると悔しくて、認めて欲しくて怒られていた時よりも精神的に辛かったそうです。





悔しくて、認めて欲しいからこそ一生懸命頑張っているのに、頑張れば頑張るほど空回りになってしまいますます自信がなくなってきた彼女は、どうして良いか分からなくなっていました。


すると、いつも厳しい彼が休憩中にアイスを渡してくれたのです。


「頑張っているのは分かっている。良い所もあるからそんなにマイナスに考えるな。
　頑張りすぎると自分の良さが分からなくなるけれど、俺はちゃんと見ているから」


と、励ましの言葉も一緒にくれたので、思わずまた泣いてしまったそうです。

「早く泣きやまないと店長に怒られるぞ」とそっけなく言うものの、態度は優しかった為、もう怖くはありませんでした。

彼女はその時に、「認めて欲しい」と強く思っていたこと、「頑張っている」のを分かってくれたのがこんなに嬉しいと感じることは、彼を好きだったからなんだと確信したそうです。

勇気は出せなかったけれど、気持ちを知れた

彼を好きだと気付いたものの、連絡先を聞いたりアプローチする勇気もなく、そうこうしている内に彼が就職の為バイトを辞めることを知りました。


あと2日で辞めると聞いた時、偶然長年付き合っている彼女の存在も知ってしまった彼女。


このまま会わなくなるのなら、気持ちだけでも伝えてしまおうかと考えたものの、いざ当日になると結局何も言えませんでした。


最後の日、彼から手紙を渡されて「またな」と言われて彼女の恋は終わったそうです。彼がくれた手紙には、こう書かれていました。


「今まで厳しいこと言ってごめんね。独り立ちしても社会で通じる人間になって欲しかった」


と書いてあったそうです。電話番号が書いてありましたが、結局かけずじまいで時が過ぎました。


彼女にとっては良い思い出で、失恋した上にその後も連絡のやりとりをする機会はなかったものの、今でもその手紙は大事にしまっているそうです。幸せになっていて欲しいなと時々彼を思い出すこともあるようです。

最後に

告白をして彼に気持ちを伝えることは出来ませんでした。

しかし、彼と仲直り出来たこと、自分が嫌われていなかったことを知っただけで彼女には十分満足する結果だったようです。

きっと、失敗しながらも一生懸命頑張る彼女の姿に、彼も思うところがあったのかもしれませんね！

（ライター　ぱんちゃん）

 

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